タイトル 「起業に役立つボランティアの話」
ロンドンもようやく春の兆しが見え始めました。長い冬からあけて、心が弾む季節です。一方では、３月は日本人にとって忘れられない大きな災害が行った月でもあります。
３月のJEEF 定例会では、震災発生直後から震災復興支援を継続的に行ってきた英国のチャリティ団体セブンビーチエイド代表の宮地アンガスさん、被災地の仮設住宅への慰問を続けるアーティスト鈴木ナオミさんをお迎えし、お話を伺いました。
福沢諭吉は「学問のススメ」の中で、「すべて心を用い、心配する仕事はむずかしくして、手足を用うる力役(りきえき)はやすし。」と述べていました。ボランティア活動とは、手足を用いる力役と考えられがちですが、まずは、人の役に立ちたいという心と継続させるための知恵がないとうまくいきません。人の役に立つためのアイデア、資金集め、人材の確保、ボランティア団体の立ち上げ、組織の運営、広報活動。。。起業に必要なことは、そのままボランティア活動に必要なことの多くのことと重複しています。
今回の定例会では、起業家でもある宮地アンガスさんとロンドンを拠点に活動する歌手の鈴木ナオミさんのお二人に、ボランティア団体の運営を通じて得た起業家に役立つ学びについて ディスカッションをしていただきました。
＜講師プロフィール＞
•宮地アンガス
セブンビーチエイド代表
ACCESS IDEAS代表
印刷会社ACCESS IDEASの経営を行いながら、東日本大震災を機にチャリティ団体セブンビーチエイドを立ち上げる。セブンビーチエイドはこれまでに被災地の希望を伝える写真展や追悼式典などを開催。また、被災地の子供たちにクリケットを通じて笑顔を届ける活動「CRICKET FOR SMILES」の支援、仮設住宅に住む方たちのための編み物教室「YARN ALIVE」などの取り組みをイギリスから支援。3月9日には、ロンドンのGolders Green でStill Rememberingという追悼式を開催。
•鈴木ナオミ
福岡出身。歌手、女優、司会者として、イギリス、ヨーロッパ、アメリカで活動するマルチタレント。
９０年代後半イギリスデビュー当初、BBC でドキュメンタリー番組が放送され、UK ダンスチャート１２位になる。また、昨年、AJ Unity というユニットでアルバム『Sweet Roses』をリリース。ヨーロッパで話題になった後、全米ラジオチャート１４位を記録。また世界１４００のラジオ局の投票では、３週間に渡って１位を記録。
２０１１年３月、病に冒され生死を彷徨う中、東日本大震災の被災者からのメッセージに励まされ再起。６月に世界中の日本人で祖国を応援するための応援歌『MOTHER』と『HOME』発表
（夏木マリ＆小柳ゆき参加）
２０１２年には、グラミー賞受賞者Andy Wright(ジェフ•ベック、ボンジョビ、シンニード•オコナー、デイビット•ボウイのプロデュース)をプロデューサーに迎え、歌詞は被災者の方々と制作した『OUR SONG』を復興支援CD第二弾としてリリース。
２０１３年には、東北で人気のアーティストあんべ光俊とコラボ曲『It is with you』を発売。
CDの収益は全て義援金として宮城県のNPOに送り、その NPOと連携して、被災地の子供達や仮設住宅の被災者の支援を継続して行っている。被災地での復興支援ライブは２０１４年３月現在、２０回を超える。復興支援ラジオ番組として、宮城県、福島県を含む 日本の７つのFMラジオ局で、「ナオミのロンドンCALLING」という番組を企画制作。ナビゲーターとして出演中。
司会者としては、オランダで開催されたIBM(世界映像博覧会)NHKブースプレゼンター、松竹歌舞伎レセプション司会、オリンピック関連イベント司会、ジャパン祭りの司会を２００９年初回から務め、またシンガーとして、ハイパージャパンなどのポップカルチャーイベントにも多く出演している。
２０１２年１１月に福岡県田川市のPR大使に任命される。
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＜3月定例会ISMセミナー＞
日時：3月19日（水曜日）19:00～
場所：日本クラブ
住所：2nd floor, Samuel House 6 St. Alban’s St. SW1Y 4SQ
地図はこちらから
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