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[初心者向け][イギリス起業] 起業・独立・ベンチャー・スタートアップは何が違うの?

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あなたは起業するってどういう意味か理解していますか?

「起業・独立・ベンチャー・スタートアップ・複業・副業・フリーランス・・・」

この10年でビジネスに関する様々な言葉が生まれて定着してきましたが、あなたはどれだけ理解していますか?

「自分ビジネスに興味がある。でもなんとなく言葉の意味はよく分からないまま、今まで来ているな・・・」という方へ。

今回の記事では起業や雇用形態に関する用語区分について日本語と英語で見ていきましょう。

起業に関する言葉の解釈について

起業(読み)キギョウ

[名](スル)新しく事業を始めること。「起業・公債」

[用法]起業・創業――「創業」「起業」ともに古くからあり、味の違いはない。ただ、「ベンチャー起業」のように「従来にない新種の事業を起こす」意に使うのは最近である。また、「創業家」「創業記念日」のような使い方は「起業」には見られない。「起業家」という場合には、新事業を起こした人の意のほかに、新事業を起こす専門家という意もある。

デジタル大辞泉の解説

起業・創業:ビジネスを興す

ベンチャー:事業として収益性が不確実なリスクあるサービスに取り組むこと。ベンチャーキャピタリストと呼ばれる投資家から資金援助を受けていることが多い。

スタートアップ:ベンチャーと類似しているが、ベンチャーよりもより早いスピードで収益化を目指すプロジェクトやビジネスモデルを指す。必ずしも法人化しているとは限らず、個人同士が集まってモデル化している場合もある。

独立:何かから束縛や影響を受けることのない状態。必ずしも独立=起業ではない。

複業:複数の業種、サービスを運営・経営している状態。業種間の優越はない。

副業:メインとなる業種の他にサービス・業種を運営しており、業種間の優先順位はある。

フリーランス:特定の雇用関係を持たず個人として独立して仕事を請け負う状態。

個人事業主:株式会社などの法人を持たず、税務局へ事業登録している個人。フリーランスが個人事業主として届出を出していることもある。

ざっとあげただけでもこれだけあります。

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更にイギリスでは日本と若干区分の違いがありますので英語になると混同してしまうかもしれません。イギリス英語では下記のように呼ばれます。

起業・創業→entreprenuer

ベンチャー→venture

スタートアップ→startup, start-up

フリーランス→freelanced, freelancer

個人事業主→self-employed, contractor

労働者・従業員→worker, employed, employee, an agency temp

雇用主・雇用者→employer, owner

イギリスでは従業員を辞めて個人契約を会社と結びContractorとして働いている人も昔から大勢います。

またfreelancerは概ね一人でクライアントからの様々な要求に応えるのに対し、

Self-employedは本人だけでなく時にはcontractorやfreelancerを雇い、自分のビジネスを運営しているという意味合いが強いようです。

勿論フリーランスでもあり、個人事業主でもある方も大勢いますのでイギリスの労働法的に明確な区分は定められておらず、この辺りは被っている場合も多いです。

上記の用語の意味を考えていくと必ずしも会社を興さないと起業できない、というわけではなさそうです。

例えばフリーランス同士が集まってプロジェクトベースでスタートアップビジネスを興してベンチャーキャピタリストにプレゼンして資金調達する・・・なんてことも実際起こっています。

まとめ

起業・独立は自分のビジネスを興しているか否かに違いがあり、ベンチャー・スタートアップは収益化のスピードに違いがある。

ここ数年イギリスは国を上げてスタートアップビジネスやベンチャー企業の育成・支援に力を注いできました。その甲斐あって世界的に成功を収めているスタートアップ・ベンチャー企業も少なくありません。

自分は今ビジネスにおいてどの立場に属していて、今後どういう形でビジネスに関わっていきたいかを用語と意味を元に判断していきましょう。

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